【現代インド・南アジア次世代研究者合宿 受講生研究発表】発表者:岩間春芽

現代インド・南アジア次世代研究者合宿

氏名:岩間春芽
発表タイトル:「ネパール北西部における貧富のランキングと経済構造―援助と教育の広まりによる変化」

発表内容を要約すると、ネパール北西部における貧富のランキングはどういうもので、それがどう変化しているのか、またその背景にはどのような経済構造(の変化)があるのか、というものだった。しかし、説明の仕方に問題があり、それがきちんと伝わっていなかったということが質疑を通してわかった。自分の中でわかっていても、それが相手に伝わるような形で説明できているとは限らないため、時々第三者にコメントを求める事は研究を進める上で欠かせないことなのだということを実感した。学会は年1度ずつしかなく、機会が限られているため、今回の合宿のような機会は貴重であり、自分の研究を改善して行く上でとても有効であったと思う。

また、初歩的なことだが、発表時間をきちんと把握しておらず、パワーポイントを作りすぎる、と言う問題もあった。学会ではないとはいえ、もうすこしきちんと事前に準備していけるようにしなければと反省した。

研究内容について言うと、問いに対して証拠となるデータを示しながら結論まで持って行く過程で、数値ばかりを示し、インタビュー、語りのようなディスクリプティブな書き方ができていなかったところに問題があるということを、質疑を通して自覚した。調査村においてインタビューを行なう事は難しい。それは質問に対して答えるという行為に不慣れな人が圧倒的に多く、慣れている人(主に学校教育を受けたことがある人)は自分の考えや感情よりも、教科書に書かれていることを暗記し、そのまま言うだけであるためである。また、調査村に限らず、貧富とは?という抽象的な質問をしてもそれに答えることは難しい。そして、その一方で土地、現金収入、世帯構成員数の相関が予想していたよりもクリアーな形で出たため、そちらに重きを置いた形で記述した。しかし、数値のデータばかりでは調査村の人たちの認識が分からず、この数値をどう解釈しているのかもわからない。よって、今後は会話の一部などを抽出する形で、調査村の人たちが貧富をどのように認識しているのかを分かり易く示せるように、全体を書き直し、それに一部数値をつけ加えて説得力を加えるという形に修正したい。

それ以外の点については、前半の部分を経済学の蓄積を参照したほうが良い、最後の部分で援助が全てに影響を及ぼすという書き方は直すべき、などのコメントもあり、それについてはその通りなので今後勉強し、修正していきたい。また、石坂さんの発表にあったように、特定の村の社会変化についての先行研究は多数あり、それらを全て読み把握できているわけではないので、今後把握する努力をしていきたい。

»「現代インド・南アジア次世代研究者合宿」2012

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