【現代インド・南アジアセミナー 受講生による講義記録】講師:藤倉達郎

現代インド・南アジアセミナー

講師氏名:藤倉達郎「ネパールの政治を人類学的に捉えるということ」
報告者氏名:(水上香織)

本講義では、ネパールにおける政治変動の状況が確認されるとともに、そういった対象に人類学的なアプローチを用いてどのように切り込んでいけるのかということについて、講師自身の取り組みが紹介された。

講義の前半では、人類学のあり方に関するファビアン( Johannes Fabian )の議論がひかれ、人類学の客観性というものはコミュニケーションのプロセスへの参与により得られること、即ち、複数の人々が作り出すコミュニカティヴ・フィールドは客観的に存在するのだということについて言及がなされた。さらに、人類学者の仕事に関して、対象とする社会の現状を当事者レベルで説明できるようになることに加えて、当事者も意識していないようなことをも結びつけて現状を考察する必要性もあることが述べられた。

そのうえで、講義の後半では、ネパールの民主化運動を対象とした様々な角度からのフィールドワークに関して、講師の研究が紹介された。具体的には、民主化運動に参加する人々の政治意識に関して、彼らがネパール国王の銅像を壊すことや、紙や文字の重要性を知るようになること、地図を書いて議論するようになるといった事柄を結びつけて考察し得ることが示された。

»「現代インド・南アジアセミナー」2014

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