【現代インド・南アジアセミナー 受講生研究発表】発表者:高本 尽

現代インド・南アジアセミナー

氏名:高本 尽(東京大学大学院)
発表タイトル:「17 世紀北部コロマンデルの綿業地域―オランダ人旅行者の旅行記から―

今回の現代インドセミナーの報告では、17世紀末のオランダ人旅行者の記述から、北部コロマンデルのゴールコンダ王国とその外港マスリパトナムとの間の村落の地誌情報を整理した。そして従来語られる、綿花生産地デカン高原と綿織物業地域コロマンデル沿岸を結ぶ長距離の地域内分業とは異なり、北部コロマンデル内陸のナグラヴァンチャ周辺においては綿花生産地と綿織物業地域が分布しており、近接した地域内分業の可能性を示唆した。多くの方から誤訳の指摘や、地域内分業の空間的な捉え方について指摘を頂いた。また、この研究が18世紀以降のインドの植民地化と綿織物産業の衰退という大きな歴史的展開とどのように繋がるかが不明確であり、個別研究が研究史の中にどのように位置づけられるのかを明示することの必要性について指摘頂いた。今回の報告で頂いたアドバイスを踏まえ今後の一層研究に励んでいきたい。

»「現代インド・南アジアセミナー」2013

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