東京大学所蔵のインド・南アジア関連資料

東京大学所蔵のインド・南アジア関連資料2016-03-20T14:06:55+09:00

  東京大学は日本有数のインド・南アジア関連資料コレクションを持つ。

  東京大学における南アジア研究は、文学部(1901年「梵文学」講座創設、1917年「印度哲学」講座創設、1959年「南方史」講座創設)、東洋文化研究所(1960年「南アジア」部門設置)、教養学部(1973年「アジアの文化と社会」分科課程設置)を中心に行われてきた。ただし、南アジア関連資料の蒐集は、限られた予算のなかでなるべく重複を避け、できるだけ多くの資料を集めることが目的とされた。そのため、コレクションは、上記各部局の図書室に限られず、東京大学附属図書館全体が形作ってきたものといえよう。現在も、インド学、人類学、歴史学、地域研究を中心とした研究・教育体制のもと、資料の継続的な収集と一層の充実が図られている。以下、本欄では特に現代インド・南アジア関連の資料について紹介する。

コレクション紹介

東洋文化研究所南アジア関係図書コレクション
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  東洋文化研究所の南アジア関連資料は、1949年に吸収した東方文化学院の旧蔵本に加え、1958年から8年間の文部省科学研究費による購入によってその基礎が作られた。その後も継続的な購入の努力が続けられ、和書、洋書等をあわせて2万2千点を超える総合的なコレクションとなっている。その中には、欧米語の図書・和書以外にも、サンスクリット語関連3千点以上、ヒンディー語関連800点以上、チベット語関連400点以上、タミル語関連100点以上、ベンガル語関連90点以上などの現地語関連図書が含まれる。主な南アジア関連一般図書の請求記号には「K」の頭文字がつき、主題別に番号が付されている。具体的には、「K1~K9:*」(総記)、「K10~K19:*」(哲学・宗教)、「K20:*」(言語)、「K30~K39:*」(文学)、「K40~K49:*」(芸術)、「K50~K59:*」(歴史)、「K60~K64:*」(地理)、「K70~K72:*」(法制)、「K80~K89:*」(政治)、「K90~K99:*」(社会)、「K100~K109:*」(経済)、「K110~K119:*」(民族)、「K120~K129:*」(自然科学)となっている。東京大学OPACの「詳細検索」に進み、「検索条件」から「請求記号」を選択して検索を行い、さらに「絞り込み項目」の「所蔵館」から「東洋文化研究所」を選ぶことで、それらに分類されたタイトルを総覧することができる。
  • 利用案内
東洋文化研究所南アジア関係雑誌・マイクロ資料コレクション
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  東洋文化研究所は、現代インド・南アジア関連の雑誌を継続的に購入するとともに、大規模なマイクロ資料の蒐集に努めてきた。継続受入中の雑誌としては、Indian Economic and Social History ReviewIndian Historical ReviewSouth AsiaSouth Asia ResearchStudies in HistoryModern Asian StudiesEconomic and Political WeeklySocial ScientistIndian Archives などがある。また、マイクロ資料(請求記号「Xhd:*」がマイクロフィルム、「Xhe:*」がマイクロフィッシュ)としては、The AthenaeumBangladesh ObserverBombay StandardBombay Telegraph and CourierBombay TimesCalcutta GazetteDacca NewsDaily News(Sri Lanka)Indian Social ReformerStatesmanTimes of India、といった19世紀から20世紀にかけて刊行された新聞や、Native Newspaper ReportsWholesale and Retail PricesHome Misc. Series. Manuscripts、など各種インド省所蔵文書のマイクロフィルム、加えてインド五ヵ年計画のマイクロフィッシュなどがある。これらの資料の多くは現在OPAC登録中のため、東洋文化研究所所蔵マイクロフィルムリスト( http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~library/microfilm/microfilm.html )をも活用して検索をかける必要がある。さらに、Home Accountsとさまざまな地方のAdministration Reportsを含む、平成11年度科学研究費補助金(特定領域研究A1)「現代南アジアの動態的変化の総合的考察」関連マイクロフィルムがあるが、これらについてはカウンター備え付けのリストより検索する必要がある。
  • 利用案内
    • 東京大学東洋文化研究所図書室(略)
文学部南アジア関係資料コレクション
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  文学部には5千点以上の南アジア関連資料がある。特に、近現代については英語による研究文献の充実ぶりに特徴がある。それらは東洋史学研究室蔵書の請求記号「F:LE:*」(南アジア近代)、「F:LF:*」(南アジア現代)、「F:LG:*」(社会学・人類学)にまとめられ、ほぼ全てを文学部3号館図書室の開架書架で閲覧することができるが、一部の本は研究室に別置されている。また、雑誌は文学部2号館図書室に配架されている。マイクロ資料は各研究室配架のもの(例えばThe Madras Mail )と2号館図書室配架のもの(例えばThe Journal of the Asiatic Society of Bengal )がある。このように文学部の資料はさまざまな場所に分散しているため、東京大学OPACやカード目録であらかじめ所在を確認し、場合によっては事前に利用の照会をしておく必要がある(1985年以前受け入れの資料はOPAC入力中のものがある)。
  • 利用案内
東京大学附属図書館南アジア関係資料コレクション
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容    
    上記の図書館のような大規模な資料構築はなされていないものの、その他の部局の図書館・室にも現代インド・南アジア研究に有益な資料は多い。法学部ライブラリーは、Acts of ParliamentThe Supreme Court ReportsThe All India Reporterなどの法令や判例集を所蔵する。経済学部図書館は、Statistical AbstractThe Indian Year Book : A Statistical and Historical Annual of the Indian Empire, with an Explanation of the Principal Topics of the Dayのような雑誌や、『日印問題資料』といった戦前期の日印経済関係に関する資料など、独自のコレクションを有する。また、社会科学研究所図書室は、パキスタンのParliamentary DebatesやA・B・Keith著A Constitutional History of India, 1600-1935といった制度関係の資料に特徴がある。農学生命科学図書館もIndian Journal of Ecology など農学関係の特色ある資料を持っている。
  • 利用案内

 

Sir Gore Ouseleyコレクション
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容    1992年、東洋文化研究所は、18世紀から19世紀にかけて活動し、ラクナウの宮廷にも仕えた英国の外交官G・ウーズリ卿の旧蔵書の一部を購入した。それは、中近東への旅行記を中心とした60点106冊である(請求記号「Ouseley:*」)。この中には、M・ウェルズリ総督関係文書やW・ジョーンズ著作集などの南アジア関連の貴重書が含まれている。
  • 利用案内東京大学東洋文化研究所図書室(略)

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