龍谷大学所蔵のインド・南アジア関連資料

龍谷大学所蔵のインド・南アジア関連資料2016-03-31T02:10:05+09:00

  龍谷大学は1639年に真宗教学の研究と人材育成のために西本願寺境内に設立された学寮を前身とする。以来370年間、一貫して仏教を柱とする研究教育活動が続けられている。その仏教研究をとおして育まれたインドへの憧憬は、大谷光瑞(1876-1948)が組織したいわゆる「大谷探検隊」の動きと軌を一にする。1949年、学術探検による将来品は大学へ寄贈されることとなり、以後、仏教発祥の地インド・南アジアへの好奇心は、現在の本学における教育研究組織へと引き継がれてきた。2001年に発足した「古典籍デジタルアーカイブセンター」は、インド・南アジア関連資料を含む大谷探検隊将来品など稀少資料の公開に向けて電子化の取り組みを行っている。また、2010年より発足した「龍谷大学南アジア研究センター(元龍谷大学現代インド研究センター)」は、現代インド・南アジア研究とインド古典研究の伝統を連動させるという新たな視点からの試みを担い、関連資料収集を行っている。

コレクション紹介

大谷探検隊将来西域資料・新写字台文庫・禿氏文庫・藤谷晃道コレクション
  • 対象地域・国  南アジア・中央アジア・東アジア
  • 内容  龍谷大学は仏教文化研究の中で、インド及びその文化圏に関する資料を収集してきた。代表的なコレクションとして、以下の資料が挙げられる。(1)大谷探検隊将来西域資料:本資料は、20世紀初頭、後に西本願寺第22代門主鏡如となる大谷光瑞(1876-1948)が組織し派遣した、いわゆる「大谷探検隊」が1902年から1914年まで3回にわたって東アジアから中央アジア、南アジアに至る広範な地域を踏破発掘し将来した資料である。その内容は、調査対象となった各地域に残っていた仏教関連古写本、社会経済文書資料、本簡、碑文、拓本類、貨幣、染織断片、植物標本等である。(2)新写字台文庫:西本願寺第23門主大谷光照からの基金により収集された資料である。榊亮三郎博士がネパールから将来した最古のサンスクリット文『無量寿経』など、約420冊が龍谷大学大宮図書館に収蔵されている。(3)禿氏文庫:このコレクションは、龍谷大学仏教史学科の創設者である禿氏祐祥教授が収集した資料群で、特に東洋の印刷と和紙の研究を中心に、インド、中国、朝鮮、日本等の仏教関係古写本、刊本、版画、拓本等の資料計700点 約2300冊が本学大宮図書館に収蔵される。(4)藤谷晃道コレクション:多田等観、青木文教らとともに、1910年より始まる第3次大谷探検隊(インド調査隊)に加わった藤谷晃道が、ルンビニー(ブッダ誕生の地)、ブッダガヤ(ブッダ成道の地)、サールナート(ブッダ初転法輪の地)、ラージギル(初期の仏教教団所在地)、サヘートマヘート(祇園精舎)、クシナガラ(ブッダの臨終の地)など主要な仏教遺跡を踏査し、持ち帰った記録写真や将来品である。具体的には、調査時の仏跡の写真資料の他、滞在地コルカタで入手したと考えられる絵葉書なども含まれ、当時の様子を知る貴重な資料である。これらは2004年7月9日、ご遺族より龍谷大学へ寄贈され、「藤谷晃道コレクション」として収蔵されている。なお、上掲の四コレクションの一部は、龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センターによって電子化されており、web上での閲覧が可能である。Cf. http://www.afc.ryukoku.ac.jp/
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