国立民族学博物館所蔵のインド・南アジア関連資料

国立民族学博物館所蔵のインド・南アジア関連資料2016-03-20T14:07:53+09:00

国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館機能と大学院・博士後期課程を備えた文化人類学・民族学とその関連分野の研究センターである。1974年の創設以来、大学共同利用機関として様々な学術資料の収集と保存に努め、研究者の利用に供してきた。数年前からは、図書室の利用や図書などの貸出しを一般市民にも開放している。南アジア関連の資料は、文化人類学、言語学、民族音楽学、宗教学、インド学、物質文化研究などをカバーする。とくに、網羅的に収集された文化人類学・民族学の文献図書資料は国内随一の規模をもち、博物館として物質文化の標本資料や映像・音響資料を購入および独自の現地収集や取材を通じて整備している。標本資料の一部は「南アジア展示」において展示という形で公開し、南アジアの文化に対する関心と理解を深める場を提供する。

所蔵資料紹介

文献図書資料
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  全体で約63万冊の図書資料を所蔵し、643タイトルの雑誌を継続購入している。この内、南アジア関連の日本語および外国語図書は約2万冊、継続購入している雑誌は18タイトルになる(2011年末現在、以下同じ)。充実した民族誌、サンスクリット文献シリーズ、チベット仏教やポン教の経典、人口センサスなどを所蔵する特徴をもつ。貴重書を除き、全ての図書は開架式であり、その配架はイエール大学内のフラーフ本部(HRAF: Human Relations Area Files, Inc.)が考案したOWC(Outline of World Cultures)に基づいて地域・民族別に並ぶ。同じOWCコード内では、まず外国語図書がDDC(デューイ十進分類法)に、次に日本語図書がNDC(和書十進分類法)に従って配架される。南アジア関連のOWCコードは、AK1~6(ヒマラヤの諸国)、AQ1~6(インド亜大陸)、AR1~16(アッサム)、AS1(バングラデシュ)、AT1~5(パキスタン)、AV1~7(ジャム・カシミール)、AW1~69(インド)、AX1~5(セイロン)などである。図書室には地図資料室が付設されており、インド、ネパール、スリランカの各種地図を収蔵するが、地図はまだ検索システムが整備できていない。
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標本資料
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  全体で約27万6000点に上る物質文化の標本資料を所蔵する。この内、南アジア関連の標本資料は約1万7000点である。まとまった量のコレクションとして、青木文教将来チベット民族資料、西北ネパール学術探検隊収集資料、チベット仏画・木版・護符資料、パキスタン・スワート渓谷資料、マンダラ資料、サリー資料、インド西部刺しゅう資料などがある。標本資料は事前の申し込みにより、館内の指定された場所での熟覧や写真撮影などの利用ができる。
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映像・音響資料
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容  全体で約7800点の民族誌映画などの映像資料、および約6万3000点のCDやレコードなどの音響資料を所蔵する。この内、南アジア関連の映像資料は約330点、同音響資料は約1400点である。独自取材による映像の内、とくに音楽と芸能の映像は「音楽・芸能の映像データベース」から検索でき、南アジア関連の映像も含まれる。これらの資料は事前の申し込みにより、館内の機器を使って視聴できるほか、講義など教育や研究の目的で利用するため貸出ししている。ただし、著作権上の問題などにより貸出しできない資料もある。他方、展示場にあるビデオテーク(Videotheque)では、606点のオリジナルの映像番組が公開されており、この内、南アジア関連の番組は21点になる。ビデオテーク番組の一部は貸出しもできる。
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その他のデータベースおよび民族学研究アーカイブズ
  • 対象地域・国  南アジア全域
  • 内容
    • 【ネパール写真データベース】
      (日本語版、英語版) 西北ネパール学術探検隊(1958年)に参加した高山龍三氏らがネパールで撮影した写真約3600枚、および同隊が収集し現在みんぱくに収蔵されている標本資料約300点の情報と画像が相互にリンクされている。
    • 【中西コレクション・データベース―世界の文字資料】
      中西印刷株式会社の故中西亮氏が世界各地で収集した文字資料であり、南アジア関連の資料も多数含まれる。文字のサンプルや書誌情報などを見ることができ、実物は図書資料が図書室に、標本資料が収蔵庫に収蔵されている。
    • 【人間文化研究機構統合検索システム(nihuINT)】
      人間文化研究機構に属する6研究機関、国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館、国立国語研究所、国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所、国立民族学博物館およびnihuONE、国立国会図書館PORTAがもつ108のデータベースをまとめて検索できる横断検索システムである。上記のほぼすべての資料は、ここからも一括して検索できる。
    • 【青木文教アーカイブ】
      「青木文教将来チベット民族資料」と呼ばれる標本資料とは別に、書簡、文書、新聞記事切り抜きなど889点が「民族学研究アーカイブズ」の一つとして整理・収蔵されている。その目録は下記のアドレスから見ることができ、事前の申し込みにより閲覧などの利用ができる。
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