アジア経済研究所図書館所蔵のインド・南アジア関連資料

アジア経済研究所図書館所蔵のインド・南アジア関連資料2016-03-20T14:08:53+00:00

アジア経済研究所(アジ研)は1958年に財団法人として発足し、以来、開発途上国・地域の基礎的総合的研究の推進を目指して現地に根ざした活動を行ってきた。翌1959年に図書資料部として設置されたアジ研図書館は、この研究活動を資料面で支えるとともに、わが国における開発途上国の資料センターとなるべく、開発途上地域の経済、政治、社会等を中心とする諸分野の学術的文献、基礎資料、および最新の新聞・雑誌を積極的に収集してきた。特に現地で刊行された現地語の資料を重視しており、国内でも所蔵の少ない貴重な資料を多く所蔵する途上国資料に特化した開かれた専門図書館である。4階建ての閲覧室のほぼすべてが開架式であり、一部の特殊資料を除き自由に手にとって利用することが可能である。
蔵書構成の概要は、図書約61万冊、雑誌約3,500タイトル、新聞約470タイトル、地図約5万枚、マイクロフィルム約8万リール、その他CD-ROM、電子資料等となっている(平成22年度末時点)。
対象地域は南アジアに限らず、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカ、オセアニアと開発途上地域を幅広くカバーしている。アジ研図書館では1998年以降に受け入れた資料については、地域・国別に分類しており、OPACでの検索の際に地域のコードで絞り込むことも可能であるし、書架で特定の地域に関する資料を一覧するのに便利である。当館で南アジア地域として扱っているのはインド(ASII)、パキスタン(ASPK)、バングラデシュ(ASBG)、ネパール(ASNP)、スリランカ(ASCE)、ブータン(ASBT)、モルディブ(ASXC)の7ヶ国である(国名の後の括弧の中はアジ研における地域コード)。しばしばアフガニスタンも南アジアとして言及されることがあるが、当館では中東地域として扱っている。南アジアに関する資料を検索する場合には前述の通り、アジ研図書館独自の「地域コード」を利用すると便利である。OPACの詳細検索画面から地域コード表を参照することができる。南アジア各国のコードはASから始まる4文字のアルファベットで構成されているため、AS*として検索すると、南アジア全域(ASA)を扱う資料から個別の国に関する資料まで、タイトル等に国名が含まれていない資料や雑誌記事についても網羅的に検索することが可能である。アフガニスタンについては地域コード:MEAFを利用されたい。
蔵書の内容については、学術文献はもちろんのことだが、特に重点的に収集されてきたのは現地の経済・政治・社会事情を知るために欠かすことのできない統計資料、政府刊行物、新聞・雑誌などの基礎資料である。以下、資料種別のコレクションごとに南アジア地域の資料について紹介する。

コレクション紹介

統計資料コレクション
  • 対象地域・国 インドおよび南アジア全域
  • 内容 アジ研図書館の蔵書の中でも統計資料のコレクションは蔵書の約2割という大きなボリュームを占めており、また利用の需要も高い。通常の図書資料とは別に3階に統計資料コーナーを設けて、発行国別、内容別に並べられている。内容については0. 総合統計、1. 人口、労働および住居、2.農林水産業、3. 鉱工業、電気、ガス、水道および建設業、4. 運輸、通信、商業、およびサービス業、5. 外国貿易、6. 賃金、物価および家計収支、7. 企業および事務所、8. 金融、財政および国民経済計算、9. 社会統計および統計関連資料、という0~9の数字で表される独自の分類を採用している。継続して受け入れている南アジア地域の統計資料(主に統計雑誌・年刊類)については、リストで一覧することができる。継続して発行されるわけでなくアドホックに実施されるサンプルサーベイのような統計調査(例えばインドのNational Sample Survey等)はこのリストには反映されていないが、そのような統計資料については、タイトルがわからなくてもOPACの「アジ研件名」の欄に「Statistics」というキーワードと、主題に関するキーワードをあわせて入力することで検索可能である。また、1998年以前に受入れた統計図書(Censusを含む不定期刊行物)のうち主要なものについては、国別にリストが作成されているためあわせてご利用いただきたい。
    統計資料コレクションの中でも、特筆すべきものとしてインドのセンサスコレクションがあげられる。インドのセンサス(Census of India)は通常の国勢調査のような人口センサスよりも幅広い内容を扱い、発行される資料の量も膨大である。アジ研図書館では1961年以降のセンサスから本格的に収集しており、その数は約4,000点近い(最近のものは一部CD-ROM版を含む)。インドのセンサスは様々なテーマ別シリーズや州によってシリーズ分けされている等、複雑な構造をしているため単純なキーワード検索ではうまく目的のものを見つけられないことがあるが、このような際にも前述のリストが有用である。
新聞コレクション
  • 対象地域・国 インドおよび南アジア全域
  • 内容 新聞は、現地の動向を把握するために欠かすことのできない基礎資料である。アジ研図書館では創設当初から現地の新聞を購読し、バックナンバーをマイクロフィルム化して保存してきた。一部、新聞以外のものも含むが、その数は約8万リールにのぼる。現在も継続して購読しているタイトルは約100紙程度(2011年現在)であるが、マイクロフィルム化されたバックナンバーを含めると合計86カ国470タイトルの新聞を所蔵している。南アジアについては56タイトルを所蔵しており、国別内訳は次の通りである(( )内はタイトル数)。インド (30)、スリランカ (10)、 ネパール (5)、バングラデシュ (3)、パキスタン (7)、ブータン (1)。個別のタイトルや所蔵する期間等の詳細は「アジア経済研究所所蔵新聞データベース」をご参照頂きたい。
    今日では多くの新聞社がインターネットでオンライン版の新聞を公開していたり、データベース化も進んではいるが、1960年代~1980年代等、古い時代については電子版でもまだカバーされていることが少なく、貴重なコレクションであるといえよう。
アジ研出版物コレクション
  • 対象地域・国 インドおよび南アジア全域
  • 内容 アジ研図書館の使命のひとつとして研究所の成果をもれなく収集し、提供することがあげられる。創設以来のすべてのアジ研出版物(雑誌類も含む)が1階閲覧室にコーナーを設けて一覧できるようになっている。また、1990年以降に刊行された単行書シリーズ「研究双書」、「アジ研選書」、「情勢分析レポート」、「アジアを見る眼」を始めとして、無料出版物6シリーズ、及び、「アジ研ワールド・トレンド」を含む定期刊行物5誌については、「アジア経済研究所出版物アーカイブAIDE」に収録され、ウェブサイト上でデータベースとして公開されている。最新5年分は法人会員向けの有料サービスであるが、それ以前に出版された資料については無料でダウンロード可能である。今後も順次コンテンツを追加していく予定である。
  • 利用案内(すべてのコレクションについて共通)

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