インド・南アジア関連資料の整備について
日本におけるインド・南アジア研究は、長年にわたって広範な分野で進められてきた。しかし、研究インフラとも言うべき関連資料の整備は個別的な対応に留まり、研究者・専門司書・アーキビスト・機関の全国的な連携協力や情報共有も不十分だった。
そこで、こうした事態を少しでも改善すべく、資料整備委員会が設置された。資料整備委員会は、ネットワーク型拠点形成事業という本事業の性格を生かし、日本のインド・南アジア関連資料の効率的・効果的な資料整備を図るべく、当面、次に掲げる事業に取り組む。
1.国内研究機関の所蔵資料に関する情報の共有・公開
日本国内の研究機関におけるインド・南アジア関連資料の所蔵状況について、「コレクション紹介」を中心とした「所蔵機関ガイド」を作成し、ホームページ上で公開する。
2.資料探索・入手に関する手引きの作成・公開
インド・南アジア関連の書籍、とりわけ新刊・近刊書を探索・入手するための情報源のリストを作成し、ホームページ上で公開する。
3.INDAS-South Asiaプロジェクト独自の資料構築の取り組み
「INDAS南アジア写真データベース」プロジェクトを開始する。これは、南アジアを訪れた日本人研究者が撮影・収集した写真の保存と公開を目的として、各拠点に拠点独自の「拠点写真データベース」を構築するとともに、京都大学中心拠点に、それらをまとめて検索できる「INDASメタ情報検索システム」を構築するものである。