日時:2020年1月23日(土)14:30~16:30
場所:オンライン開催(Zoom meeting)
参加希望者は下記から前日までに登録をお願いします:
言語:日本語
話題提供者:加治佐 敬(青山学院大学)
報告タイトル:稲作農家と非稲作農家の社会規範と行動の比較: スリランカ・ワラウェ灌漑地区の事例
要旨:
1990年代の後半にJICAの技術協力によって建設されたワラ ウェ灌漑スキームはDual canal systemというユニークなデザインが採用されている。 これは、 平行に走る2本の水路の片方は稲作用でもう片方は非稲作用として 建設され、そのうちのどちらに面した農地を農家が入手するかは、 入植時に「くじ」で決められた。 このように事実上ランダムに決められた20年近くに渡る農業経験 が、農家の現在の社会規範にどう影響しているだろうか。 稲作農家は灌漑の維持管理を含め農作業の様々な面において協調行 動が必要なため、 より共同体的な規範を強化させていくという仮説がある。 ワラウェ灌漑のデータでこの仮説に様々な面から光を当てようとい うのが現在進行中の研究である。今回の発表では、(1) 公共性や利他性を計測するゲーム実験、(2) 社会心理学の分野で使われる人間関係の認識に関する諸指標、 さらには暫定的ではあるが、 オンラインで実施した新型コロナ禍期間の自粛行動について稲作農 家と非稲作農家の比較をし、 社会規範の形成やその社会的行動との関連について議論する。