【KINDAS】2018年度KINDAS研究グループ1-A「南アジアの長期発展径路」第1回研究会

【KINDAS】2018年度KINDAS研究グループ1-A「南アジアの長期発展径路」第1回研究会

 

【日時】2019210日(日)13001830

【会場】京都大学本部構内 総合研究2号館4F カンファレンスルーム(AA463

アクセス http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

(※上記ページ中34番の建物です)

 

【プログラム】

13001310 趣旨説明 小茄子川NIHU/京都大学)

13101440 報告① 古井龍介(東京大学)

「統合的政体論の先へ―中世初期南アジア政治体制を巡る議論とその展開」

195060年代にD. D. コーサンビーやR. S. シャルマらにより提起されたインド封建制論は、中世初期南アジアの歴史変化を連関する政治的・経済的・社会的変化の総体として捉えた点で、それまでの歴史叙述から一線を画するものであった。1970年代半ば以降、同時代の政治・社会体制についての議論は、インド封建制論と、その批判的克服を目指して提起された諸理論を中心に展開し、1990年代半ばに最も盛んになった。2000年にかけて議論が低調になる中、支配的となっていったのが、ヘルマン・クルケとB. D. チャットーパディヤーヤが個別に提起した統合的政体論である。南アジアにおける多様な文化・社会の共時的存在を前提として、核地域から周縁への国家社会・定住農耕の拡大と、その結果としての地域統合を論じる統合的政体論は、中世初期に限定されない長い射程を有している。その一方で、国家・農耕拡大の内実については、いささか具体性に乏しい点も認められる。当報告では、インド封建制論以降の中世初期南アジア政治体制を巡る議論を概観した上で、統合的政体論の論点・問題点について議論し、その先にどのような歴史変化へのアプローチがありうるのかを展望する。

休憩

14501620 報告② 石川(早稲田大学)

「前近代デカンの国家と社会―カダンバ朝とその分派を中心に」

4世紀から6世紀にかけて南西デカンに王権を確立したカダンバ朝(初期カダンバ朝)は、北隣のヴァーカータカ朝や北インドのグプタ朝と一定の関係を保ち、サンスクリット文化の移植に努めた。現存するヒンドゥー教の寺院としては最初期のものに属する寺院はこの王朝下で建設され、そのいくつかは往時の姿を今に伝えている。一方で、カンナダ語の現存最古の碑文もこの王朝のもとで作成されている。6世紀に従属していたチャールキヤの勢力によってカダンバ朝の支配は覆されるが、その後デカン地方のほぼ全域を統合するようになった前期チャールキヤ朝の支配体制は、カダンバ朝の先駆的な試みの上に初めて成立が可能であったことが様々な点から指摘できる。その後カダンバ朝の王統はいくつかの支派に分かれて、その支配地域は大幅に縮小したものの、ラーシュトラクータ朝(810世紀)、後期チャールキヤ朝(1012世紀)の支配期にも存続していたことが確かめられている。本発表では、そうした地方勢力の中から北東部カルナータカ地方に本拠を置いた首長を取り上げ、初期カダンバ朝から12世紀へと至る歴史を通じて、この地域へのヒンドゥー文化定着の過程とその特徴を国家支配と地域社会との関係の観点から考察する。

休憩

16301710 コメント

コメント① 太田信宏(東京外国語大学)

コメント② 田辺明生(東京大学)

17101830 ディスカッション

問題提議 三田昌彦(名古屋大学)・小茄子川NIHU/京都大学)

懇親会(1845〜)

※報告とディスカッションはすべて日本語で行なわれます。

 

【お問い合わせ等】

INDAS-South Asia事務局 indas_office[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

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※事前のお申し込みは不要です。