総括責任者あいさつ

本プログラムにおいては、人間文化研究機構(NIHU)プログラム「現代インド地域研究」の一環として、京都大学が中心拠点となり、東京大学、広島大学、国立民族学博物館、東京外国語大学、龍谷大学の全6拠点を結び、共同して現代インド地域研究拠点の形成とネットワークの構築を進めることになりました。

「現代インド地域研究 」は、近年の飛躍的な経済成長やグローバル化が進む一方で、格差問題や環境問題などさまざまな問題に直面しているインドの現状を総合的に理解し、長期的視野に立った将来的展望を確立することを目指します。

インドは、世界第二の人口大国であり、グローバル・プレゼンスがますます増大するなか、その変貌や動向は世界に大きな影響力を与えています。21世紀の世界の動向を理解するためにも、現代インドおよび南アジア地域の総合的な研究は不可欠となっています。しかしながら、日本におけるインド研究の現状は、世界的な重要性にも関わらず研究者の絶対数が不足し、個々の研究者は国際的にも高い水準にあるものの、国内的には組織的な連携が不十分であり、また国際的な学術交流も個人レベルにとどまっております。こうした現状を踏まえ、拠点間のネットワークを活用し、国内外の研究者および研究機関の活動を集約させ、以下の6点を重要課題として取り組んでまいります。

総括責任者 田辺明生

  1. 現代インドの現在的動態と将来的展望について、学際的・総合的に解明し、文理融合的な分析を進めていきます。
  2. 現代インドに関わる研究者および研究機関の組織的な連携を強化し、拠点を核とした学術ネットワークを形成していきます。また多元的かつ多面的なインドの姿を理解するために、専攻、所属機関、年齢、民族・国籍、ジェンダーなどの側面から多様な研究者と積極的に共同研究を進めていきます。
  3. 国際的な学術交流を推進し、日本から海外への発信力を高めて双方向的なコミュニケーションを促進していきます。特に、インド・南アジア諸国・欧米・東アジアのインド研究者との緊密なネットワークを築いていきます。
  4. 現代インド地域研究の分野で、グローバルに発言できる次世代研究者を、研究・教育機関と連携しながら養成していきます。
  5. 文献資料および電子情報の整備・公開を通じて、研究インフラの向上に努めます。
  6. インドと関わる国際機関、NGO、企業などとのコミュニケーションと協力を推進し、社学連携・公論形成を進めていきます。

2010年度からこのプログラムは本格的に始動いたしますが、以上の趣旨をご理解いただき、みなさまのご協力をいただければ幸いでございます。今後、「現代インド地域研究」のますますの発展のために、国内・国外の皆様のご指導とご助力を賜りますように、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

コメントは受け付けていません。