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【KINDAS group1-C】「南アジアの資源・環境問題」第2回研究会

2015年6月21日 @ 4:00 PM - 7:30 PM

【日時】2015年6月21日(日)14:00~17:30

【場所】京都大学本部構内 総合研究2号館4F AA447号室http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

【発表者1】杉本大三(名城大学経済学部)

【タイトル】インド・パンジャーブ州における地下水位の低下と農業生産の現状

【発表要旨】1960年代に「緑の革命」を成功させたインド・パンジャーブ州は、インド全体の安定的な穀物供給に重要な役割を果たしてきた。しかし、長年にわたって地下水灌漑に依存した穀物生産が行われてきた結果、近年急激に地下水位が低下しており、農業生産への影響も懸念されている。報告ではパンジャーブ州における穀物生産の概要を紹介した上で、2012年に同州の2カ村で実施した調査の結果から、地下水位低下の現状とそれへの農民の対応(井戸の深掘り、パイプの延長、centrifugal pump からsubmergible pumpへの転換など)を紹介し、地下水位の低下が今後のパンジャーブ農業に及ぼす影響について考察を加える。

【発表者2】浅田晴久(奈良女子大学文学部)

【タイトル】インド・アッサム州、ブラマプトラ川氾濫原における在来民と移民の生業活動と土地利用

【発表要旨】インド北東地方に位置するアッサム州は、国内でもムスリム人口の比率が高い州の1つである。アッサム州内のムスリムの大多数はイギリス植民地時代の東ベンガルや独立後の東パキスタンから移住してきたベンガリ・ムスリムであるが、現在も人口増加はとどまらず、2011年国勢調査では州人口の34%にまで達している。ムスリム住民の増加は在来のヒンドゥー教徒住民との間にしばしば衝突を起こしてきたが、彼らの生業活動に関する調査報告はほとんど見られない。そこで本研究ではブラマプトラ川氾濫原に居住するムスリム移民と在来住民との間で生業活動や土地利用にどのような差異が見られるのかを明らかにし、現在のアッサム州社会におけるムスリム移民の位置づけを捉え直したい。

【問い合わせ】佐藤(t.sato[at]asafas.kyoto-u.ac.jp[at]は@にかえて送信してください)

 

【概要】杉本氏は、インド・パンジャーブ州の地下水位低下について、70年代半ば以降、カリフ作(6~11月)におけるトウモロコシ、飼料作物や綿花の栽培が要水量の高い稲作に転換したことに原因があると統計資料から指摘した。その上で、2010~12年における村落標本調査の結果から、より深層にある地下水の取水に用いられる潜水ポンプの利用が2000年代以降拡大していること、潜水ポンプの導入が一部の富裕層に限られていることなどを指摘した。浅田氏は、アッサム州において3つの異なる生態環境(氾濫原、中間平原および山麓部)に異なる民族(外来移民、在来非部族民および在来部族民)が居住している事実を示したうえで、それぞれの生態環境に適応した自然利用技術や作付体系が認められること、民族対立の場として描かれることの多いアッサム州においても他民族間で農産物取引を通じたつながりが形成されていることを示した。全体討論では、灌漑用ポンプを含めたパンジャブ農業における機械化の現状や、アッサム農業とバングラデシュ農業の類似性など、現代インドにおける農業の様相について幅広い視点から議論が行われた。

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日付:
2015年6月21日
時間:
4:00 PM - 7:30 PM
イベントカテゴリー:

会場

京都大学本部構内 総合研究2号館4F AA447号室