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【KINDAS】KINDAS研究グループ1-A「南アジアの長期発展経路」第3回研究会

2016年2月12日 @ 4:00 PM - 6:30 PM

日時:2016年2月12日(金)16時~18時半

場所:京都大学本部構内 総合研究2号館4階 AA401(第一講義室)

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

発表者:藤田幸一(京都大学)
 
 タイトル:バングラデシュ北西部の農業変容とその意義
           ―A村の1992年調査後の2010年再調査から

要旨:1998年ジャムナ橋開通以降も交通がやや不便なバングラデシュ北西部で は、海外出稼ぎを含め、都市化の影響が弱く、土地利用の集約化を伴う農業発展に特徴づけられる発展径路を示している。1992年に208世帯であったボグラ県A村では、稲3期作化など農業集約化が進み、ジャムナ川の河岸浸食の被災者などを労働者として多く受け入れ、2010年再調査時には360世帯に膨れ上がっていた。その間に注目すべき村落経済構造の変容が観察された。それは、土地なしや零細 農(特にヒンドゥのダリット集落)が賃金所得を蓄積し、生活水準を向上させた だけでなく、大面積を借り入れたり質入れしたりして先導的な農企業家となって いる例が多くあることである。耕耘機の普及とともに役畜経済が衰退する中で、 役畜を所有せずとも農地を借り入れたり規模を拡大する新しい型の農業経営者が育っているのである。「南アジア型」農業構造と筆者がかつて命名した南アジア特有の農業構造が明らかに変質し始めているのだ。 本報告では、2010年再調査の360世帯の詳細なデータにかんする分析の一部を紹介しつつ、歴史的転機にある南アジアの農村社会の変化のあり様を、バングラ デシュを事例に論ずる。なお、もう1つの村(タンガイル県D村)は538世帯(1992年)が753世帯(2008~09年)に増加していたが、そこでは農業はむしろ停滞気味な中、非農業就業の圧倒的な増大に特徴づけられる発展径路を示している。A村との対照性が注目されるところであるが、その報告は後日を期したい。

詳細

日付:
2016年2月12日
時間:
4:00 PM - 6:30 PM
イベントカテゴリー:
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会場

早稲田大学 19号館6階 610号室