イベントを読み込み中

  • このイベントは終了しました。

【KINDAS】 2016年度 第2回バングラデシュ研究会

2月 11 @ 2:00 PM - 5:30 PM

2016年度 第2回バングラデシュ研究会

共催:人間文化研究機構「南アジア地域研究」プロジェクト京都大学拠点(KINDAS)

 

【日時】 2017年2月11日(土) 14:00~17:30

【場所】 東京大学 法文2号館 第三会議室

[アクセス]
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html

 

【プログラム】

14:00 開始(趣旨説明、出席者自己紹介など)

14:15~15:45

    須田敏彦(大東文化大学)

       「バングラデシュ農村経済の30年―コミラ県の二つの村の調査から―」

16:00~17:30

    高田峰夫(広島修道大学)

       「バングラデシュの地域性-単一性の影の多様性-」

 

 

【報告要旨】

 

須田報告

 バングラデシュ南東部に位置するコミラ県は、バングラデシュの中でも人口が稠密な地域であるが、人々の移動性が高く、海外への出稼ぎ者も多い。また、緑の革命が早くから進んだ農業先進地域でもある。本報告では、都市近郊農村と純農村の二つの村で1988-90年、2006年、2016年に行った悉皆調査の結果から、過去30 年間の農村経済の変化とその要因を大まかに捉えることを目指す。特に、人口増加、農地の所有と利用の構造、主要な農産物、非農業就業機会の増加、人口移動(国内外への出稼ぎ、都市への移住、後進地域からの労働力の流入)、海外からの送金の影響、ジェンダー、金融(マイクロファイナンス、インフォーマル金融など)、住居・耐久消費財の状況、貧困の改善状況に注目する。

 

高田報告

 バングラデシュ研究の先駆者、故原忠彦が生前、最後の論考(刊行は没後)としてまとめたのが「東ベンガルの東と西―不安定な自然と社会-」(『民族文化の世界(下)』小学館、1990)だった。バングラデシュの東西の違いを切り口に、その背景に不安定な自然環境(特に地殻変動)があること、その構造的変化が生態環境の変化をもたらし、それが疾病や人口に影響を与え、さらには結果としての東西差を生む、との仮説を提示したもので、今読んでも刺激的な議論である。筆者は、原の教えを受け始めたばかりで彼を失い、その薫陶を十分に浴することはできなかった。そのためもあるだろうが、この論考の刊行当初は、面白い議論だとは思ったものの、それ以上に深く考えることはなかった。

 他方、原が早世した分だけ縛りがなくなり、筆者は好き勝手にバングラデシュや バングラデシュの人々に関わる事象を研究してきた。研究の当初は、「ムスリム社会」としてのバングラデシュの側面に目が向いていたし、今でもその捉え方自体は間違ってはいないと思う。しかし、同時に、そうした単一性の陰に隠れる形で、同国の地域性と多様性にも徐々に目が向くようになった。直接的には地方史誌をコレクションするようになったことがきっかけだったが、それと共に、同国と付き合う時間が長くなり、様々な人々と出会い、共に語り、食事をする中で、彼らの言動や味覚から、多様性や地域性をより強く感じるようになったような気がする。また、バングラデシュからのムスリム移民やその子孫のコミュニティを東南アジアで調査するようになったことが、より広い視野からバングラデシュ社会を捉え返すきっかけになったとも感じている。そうした中で、近年、再び原の最後の論考のことが思い起こされるようになってきた。

 今回は、原の論考を出発点としつつ、筆者自身のこれまでの知見や経験を通して考えたことから、バングラデシュ社会の地域性と多様性を再検討してみたい。ただし、まだまだ考え始めたばかりで、まとまった議論の形では提示できない。あくまでもラフ・スケッチでしかない。その点をお断りした上で、むしろ参加者の方々から経験や知見をご教示いただくことを期待している。

 

【幹事】

藤田幸一(京都大学東南アジア地域研究研究所)
南出和余(桃山学院大学)

 

【お問い合わせ先】 INDAS-South Asia事務局 (indas_office@asafas.kyoto-u.ac.jp)

詳細

日付:
2月 11
時間:
2:00 PM - 5:30 PM
イベントカテゴリー:

会場

東京大学 法文2号館 第三会議室